お礼状・挨拶状

お葬式という、故人の人生を締めくくるイベントには多くの人が運営に関わっていくことになります。家族や親戚、友人や同僚、お坊様や葬儀会社の人など多くの人がお金や労力、知識を出し合ってお葬式を作り上げていくのです。
お世話になった方、香典を包んでくださった方へのお礼状・挨拶状の書き方を紹介します。

礼儀を形にするための香典返しの適切な金額・相場

助力や金銭面での支援を頂いた場合にお礼の気持ちを文章で表し送ることは、社会を円滑に動かすために欠かせない礼儀です。

スケジュールの合間を縫って駆けつけ香典を包んでくださった遠方からの参列客や、故人が生前一方ならぬお世話になった人たちへの感謝の気持ちを伝える挨拶状の送付が残された遺族にとっての義務といえます。

お礼状を贈ること

昔から手紙は私信であると同時に公文書としての性質を持っています。つまり、手紙で返礼を交わすことはそれだけで対面しての挨拶に相当する礼儀として機能するわけです。

現代のお葬式では100人単位での参列客が訪れることは珍しくなく、昔のように全ての参列客と対面して香典返しを手渡すことは現実的ではないといえます。挨拶状の郵送ならば、自宅にいながらにして一斉に日本全国に発送できるのです。

挨拶状で出来ること

挨拶状を送ることは、通夜・告別式・火葬といった一連のお葬式の進行に一段落付いたことを参列したお客様に伝えるということでもあります。

大詰めといえる納骨は地域によって四十九日または初七日以降に行われる場合がありますが、香典返しと挨拶状を送付した時点で、遺族はようやくお葬式から解放されるといえます。

つまり、挨拶状は香典へのお礼と遺族の日常への帰還を伝える手段なのです。

各宗派の挨拶状の書き方

挨拶状は、故人の宗派によって書き方が多少変化します。仏教の場合は故人には戒名が付き、キリスト教の場合は出生時または改宗時に洗礼名が与えられます。これらを故人の本名と併記するのが宗派ごとの大きな違いといえます。

また、挨拶状には「、」「。」の句読点を書かないことも作法の一つです。なぜならお礼状は本来毛筆で書くものなので、昔の慣わしに従う必要があるためです。

お礼状の文面サンプル集

各宗派に合わせたお礼状の例文を仏式・神式・キリスト式の三種類用意しました。空白部分に記入するだけで今すぐ無難に使えます。

仏式の場合 の例文

拝啓

時下皆様には益々の御清祥のことと御慶び申し上げます

さて先般 (喪主との続柄、父・母など) (故人名) 儀永眠の折には御繁忙中にも関わらず御懇意なる御弔詞を頂き且つ又御厚意なる御弔意を賜り誠に厚く御礼申し上げます

お陰をもちまして本日 (戒名) の (初七日・二十七・三十七・四十七・五十七・六十七) 法要を滞りなく相営みました

つきましては供養の印に心ばかりの品をお送りいたしました

何卒御受納下さいますようお願い申し上げます

本来でありましたら拝眉の上で親しく御礼申し上げるのが本意でございますが略儀ながら書中をもちまして謹んでご挨拶申し上げます

敬具

平成 ○○ 年 ○ 月 ○○ 日       喪主 (喪主氏名)

神式の場合 の例文

拝啓

時下皆様には益々の御清祥のことと御慶び申し上げます

さて過日 (続柄) (故人名) 儀帰幽の折には御繁忙中にも関わらず御懇意なる御弔詞を頂き且つ又ご鄭重なる御玉串料を賜り誠に厚く御礼申し上げます

お陰をもちまして (神式の10日ごとの霊祭) 日祭を滞りなく相営みました

つきましては供養の印に心ばかりの品をお送りいたしました

何卒御受納下さいますようお願い申し上げます

本来でありましたら拝眉の上で親しく御礼申し上げるのが本意でございますが略儀ながら書中をもちまして謹んでご挨拶申し上げます

敬具

平成 ○○ 年 ○ 月 ○○ 日       施主 (施主氏名)

キリスト式の場合 の例文

拝啓

時下皆様には益々の御清祥のことと御慶び申し上げます

さて先般 (続柄) (故人名) 召天の折には御繁忙中にも関わらず御懇意なる御弔詞を頂き且つ又御厚意なる御弔意を賜り誠に厚く御礼申し上げます

お陰をもちまして本日 (三日、または三十日) (カトリックならば追悼ミサ、プロテスタントならば召天記念) を滞りなく相営みました

つきましては供養の印に心ばかりの品をお送りいたしました

何卒御受納下さいますようお願い申し上げます

本来でありましたら拝眉の上で親しく御礼申し上げるのが本意でございますが略儀ながら書中をもちまして謹んでご挨拶申し上げます

敬具

平成 ○○ 年 ○ 月 ○○ 日       施主 (施主氏名)

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