お返し

お葬式の際は、故人が生前お世話になった人や親しくしていた人から弔辞を読んでもらいます。どうしても駆けつけられなかった人からは弔電やお悔やみ状が届きます。
こうした場合、遺族はどのようにして返礼をすればよいのでしょうか。弔辞・弔電・お悔やみ状でのお返しについて紹介します。

弔辞・弔電・お悔やみ状への返礼集

お葬式では、必ずしも故人と関わりがあった全ての人が参列しているわけではありません。仕事の都合や居住地からの距離、連絡の遅れなどさまざまな要因で参列することが出来ない人も少なくなく、弔電か葬儀後のお悔やみ状を送ってもらうことになります。

また、故人との付き合いが良好だった人に式中に弔辞を読んでもらうこともあります。このような形での追悼の念に、遺族はどのように応えればよいのでしょうか。

弔辞の基本

弔辞は「故人との今生の別れの挨拶」のことで、主に告別式で読み上げられますが最近では通夜でも読まれることがあります。

弔辞を読む代表者は、葬儀の運営側である遺族が決め、式の進行上弔辞を読む人は通常一人、多くて二〜三人という構成になります。

弔電の基本

弔電は都合によりお葬式に駆けつけられない人や面識が無いので挨拶だけはしておきたい人が利用する葬儀用の電報です。

一昔前は電話などでしか申し込みできなかったのですが、現在はウェブサイト上からの申し込みが出来るようになり、文章や台紙を選べるようになりました。

定型文も複数用意されているので、急な訃報の時でも文面に困ることなく電報を打てるのが利点です。

お悔やみ状の基本

タイミングや連絡先、所在地などの要因が複雑に絡み合うと知人の訃報が一ヶ月以上遅れて届くことも珍しくありません。

訃報が届いた時には納骨まで済んでいたなど、お葬式があったことも知らなかった場合はお悔やみ状と香典を郵送で送り、弔意を示すことになります。

お悔やみ状はハガキまたは便箋を使うので、弔電よりも畏まった長めの文章を書く必要があります。

お返しの為の文例サンプル

葬儀の際に弔辞や弔電を賜った人、葬儀後にお悔やみ状を送ってきた人には香典返しのお礼状とは別にお返しのためのお礼状を送付する必要があります。そこで弔辞・弔電・お悔やみ状ごとのお礼状に使える書き方のサンプルを用意してみました。

お返しの文面サンプル集

弔辞用お礼状/弔電用お礼状/お悔やみ状用御礼状の3種類用意しました。また各書き方のポイントもあわせて紹介します。

弔辞用お礼状の例文

謹啓

喪主との続柄)(故人名)の葬儀に際しましてご鄭重なる御弔辞を賜りまして誠にありがとう御座いました

(続柄)を深く御理解くださった貴方様に心の篭もったお別れの言葉を頂きましたことで立派に(続柄)の人生最後の一頁を飾ることが出来ました

わたくしも貴方様の言葉に耳を傾けながら改めて(続柄)の生きてきた歳月にしみじみと思いを馳せておりました

亡き(続柄)もきっと喜んでくれているに違いありません

(続柄)が遠くに行って初めてその生き方を少しはあらゆる角度から眺めることが出来るような気が致しております

どんな苦難の時にも支え励ましてくださる知己を持っていた(続柄)は幸せな生涯であったと思わずには居られません

これからも皆様にお寄せいただきました御温情と(続柄)との思い出を大切にして参りたいと存じております

格別な御高配につきまして重ねて厚く御礼申し上げます

末筆ながら幾久しい御健康と御多幸をお祈り申し上げます

敬白

(喪主の住所)

(喪主の氏名)

書き方のポイント

手紙では、始まりと終わりに挨拶の言葉を記すのが慣わしです。
ここで使っている「謹啓〜敬白」は一般的に使われる「拝啓〜敬具」より一層畏まって使う挨拶です。
また、基本的に和文の右詰め・縦書きで書くので句読点は不要です。 お葬式でのお礼状は全て喪主が送り主になるのが慣習なので間違えないよう注意しましょう。

弔電用お礼状の例文

謹啓

先日(喪主との続柄)(故人名)の葬儀に際しまして早速ご鄭重なる弔電を頂きまして誠にありがとう御座いました

御弔意の言葉謹んでお受け致し霊前に供えさせていただきました

お心遣いに感謝申し上げると共に(故人名)の生前のご交誼に対し厚く御礼申し上げます 何卒これからもよろしく御指導御鞭撻下さいますようお願い申し上げます

敬白

(喪主の住所)

(喪主の氏名)

書き方のポイント

弔電へのお礼状は他のケースのお礼状よりも短めに書く場合が多いようです。シンプルゆえに、伝えるべきことを確実に伝えるように洗練された文章を書くように心がけましょう。

お悔やみ状用御礼状の例文

謹啓

この度は(喪主との続柄)(故人名)の葬儀に際しまして御丁寧な御弔意の手紙と過分な御香料を頂きまして厚く御礼申し上げます

(お悔やみ状の差出人)様の温かいお言葉に励まされ葬儀を滞りなく執り行うことが出来ました

亡き(続柄)に成り代わりまして生前の御厚情に深謝申し上げますとともに今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます

略儀ながら書面をもちまして御礼申し上げます

敬白

(喪主の住所)

(喪主の氏名)

書き方のポイント

お悔やみ状はほとんどの場合、香典とセットで送られてくるものです。そのため、ここでは香典へのお礼も文章に織り込んであります。
お礼状で伝えるべきことは、「頂いた厚意・弔意に対するお礼」と「励ましになったことへの感謝」などが挙げられます。
簡潔に、確実にお礼を伝えられるように文章を書きましょう。

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