謝礼・相場

最近は無宗教式の葬儀も目立ってきていますが、お葬式の大半は宗派に基づく葬儀形式で執り行われています。そうなると、お坊さんや牧師さまなどを招いて式の最中に供養をしてもらうことになります。
このような僧職の方への謝礼はどの程度必要なのでしょうか。お葬式に協力する人たちへの心づけと合わせて紹介します。

お葬式に欠かせない謝礼と心づけは誰に幾ら渡せばよいのか

故人が生前信仰していた宗派に基づく形式をとる葬儀では、式の進行中に僧侶・神官・牧師などの僧職の方による供養が行われます。

「人はパンのみにて生きるにあらず」と言うものの、ご飯を食べなければ生きていけないものです。僧職の方に対する葬儀の謝礼は幾ら包めば良いのでしょうか? そして、葬儀での心づけは誰に渡せばよいのでしょうか。

謝礼・心づけを渡す相手

葬式は、僧職の方をはじめとする多くの人の協力で成り立っています。そうした人たちに「貴重な時間を割いてくださったせめてものお礼」として謝礼や心づけを包む慣習があります。

謝礼はお葬式のために来てくださった僧職の方に、心づけはお手伝いしてくれた近所の方や式場・火葬場の方やバスまたは霊柩車の運転手の方に包みます。

心づけ不要の場合とは?

心づけは、ホテル宿泊やレストランでのチップと同じものです。チップには行き届いたサービスへのお礼の意味だけでなく、自分への待遇を良くしてもらおうという袖の下的な意味合いも含んでいます。

この袖の下的な意味合いから、心づけを受け取らない人も居ます。それは公共施設の職員です。お葬式で使用する会場や火葬場は、市町村の公共施設になっていることも少なくありません。

つまり、公共施設の職員は公務員と見做される場合があるのです。そうした立場の人が心づけを貰うことは宜しいことではないので、職務規定で心づけを受け取らないようになっているのです。

謝礼・心づけを渡す意味

謝礼や心づけを包むのは、「労働の対価」としての意味があります。僧侶・神官・牧師といった僧職の方々は冠婚葬祭が仕事であるといえます。

お手伝いに入ってくれた近所の方は、忙しい中でも好意で手伝いに来ているからこそ心づけを渡して労う必要があります。謝礼や心づけはお葬式を円滑に進めるための大事な存在なのです。

謝礼の相場と書き方

僧職の方への謝礼は、香典と同じく宗派ごとに表書きが異なります。それに加えて、謝礼の相場というものがあります。

仏式の場合

仏式の場合、葬儀の謝礼の表書きは「お布施」としておくのが無難でしょう。「読経料」や「御回向料」とも書く場合があります。

また、戒名を付けて貰ったときの謝礼は「戒名料」「院号料」、交通費は「御車代」「御足衣料」と記します。

お布施の相場はお経を読む導師が20万から、サポートの脇導師は導師の半分とされています。

戒名料は俗に「一文字10万円」と言われますが、寺院への貢献度合いによって増減するものと考えてよいでしょう。

交通費は5千円程度が相場です。

神式の場合

神式での謝礼の表書きは「御礼」「御祭祀料」「御神饌料」「幣帛料」などと書きます。神式の謝礼の相場は仏式と同等で、2〜30万円からが目安となっています。

キリスト式の場合

キリスト式の場合の謝礼では、表書きは「献金」「御禮」と書きます。カトリックの場合は「御ミサ料」プロテスタントの場合は「記念献金」と書き、教会への献金という形をとっています。謝礼の相場は20万円前後からとなっています。

心づけの表書と相場

お葬式を手伝ってくれた方や運転手さんなどに渡す心づけの表書きは「寸志」「志」などの気持ちを込めた意味のものを使います。心づけの相場は3000円からとなっています。

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